アツギのタイツPR謝罪の件について
謝罪会見や公式謝罪の変遷を調査整理している関係で、アツギのタイツPR謝罪の件も調査しました。アツギはPRに用いたイラストに性的表現を感じる方々がいたことに対し、モラルの甘さがあったと謝罪しています。謝罪の仕方で更に炎上させてしまう企業や、企業価値を下げてしまう企業もあるのは皆さんご存知の通りだと思いますが。アツギの謝罪は、迅速で的確だったと思います。問題になったイラストは、アウトだと思いますが、事後対応でむしろファンになりました。株価の動きも納得でした。
個人の不快感情は、時間の経過と共に減少しますが集合的感情は相互作用により再度上昇することがあります。これは感情のカスケード現象と言われています。(Brady, W. J., Wills, J. A., Jost, J. T., Tucker, J. A., & Van Bavel, J. J. (2017). Emotion shapes the diffusion of moralized content in social networks. Proceedings of the National Academy of Sciences, 114(28), 7313-7318.)
謝罪が必要な場合は速やかに謝ること。これは大変重要なポイントでもあります。アツギは11月3日の時点で既に謝罪をしています。その迅速さは、日頃からリスク管理について考える機会のなかった企業では難しいと思います。私も会社を経営しているので、この機会にリスク管理について考える機会を持つことにします。また、リスク管理の研修やガイドライン作りなどを依頼してくださっている企業様にも、早速連絡を入れさせてもらいました。(2020年11月)